当社の従業員は400名、役員9名の中にはブロックチェーン技術、セキュリティ、VPoEのスペシャリストといった3名の技術執行役員がいることも特長の一つです。 エンジニアは入社後開発部に所属し、各事業部ごとのチームに分かれて開発を行います。1～2週間のスプリントで開発を実施しており、週末のwin sessionではチームのマイナス面を含めた振り返りを行うなど、常に改善に取り組む姿勢を大切にしています。 また、チーム間の異動を比較的柔軟に認めているため、自社プロダクトの開発はもちろん、スマートフォンアプリやブロックチェーンにおける開発、データ分析などさまざまな技術に触れながら専門性を向上させることができます。 ビジネスサイドの技術に対する理解が深いため、コミュニケーションが取りやすく、定期的にリソースを割いて技術的負債の解消にも取り組むことができている点も強みになっています。

さらに、オフィスにはエルゴヒューマンのオフィスチェアを導入しており、各自の好みに合ったキーボードやマウス、最新高スペックのMacBook Proなども支給しています。 また、社員が自由に閲覧できるようオライリーの新刊を社内に全巻揃えているほか、技術書の購入とクラウドサーバー代はそれぞれ月に1万円までの補助があります。ビジネス職の社員よりコアタイムが短いエンジニア用のフレックス制度も用意されているなど、最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整備しています。

私たちはこれまで、開発部門にいくつかの課題を抱えていました。具体的には、ビジネスサイドの意見が強く、現場のエンジニアからの発言力が弱かったこと、評価制度が整備されておらず、技術評価やグレードの線引きが不明確だったこと、採用基準が曖昧で、求めるスキル感のエンジニアが採用できなかったことなどが挙げられます。

これらを抜本的に解決するために、外部から技術顧問や執行役員を招聘し、「文化づくり」「採用・広報」「組織づくり」の3つに着手しました。

現在は、開発部の理念を「開発は本質的に楽しい」と設定し、理念・指針の言語化や採用力の引き上げ、自律的に進化できる組織に向けた各種制度の導入、技術力、プロダクト開発レベルのさらなる引き上げに取り組んでいます。

また、この部門刷新が契機となって、当社では特にRubyを主軸とした開発体制の構築・スキルの向上に投資をするようになりました。現在はRubyKaigiのスポンサーにもなっており、参加希望者全員に費用を補助しています。それに加えて、社外勉強会の開催やOSS活動も活発に行っており、エンジニア主体で運営されている技術ブログも含め、対外的な技術力のアピールにつながっています。国内外のカンファレンスや勉強会の参加費補助制度も整備しており、カンファレンスで登壇するエンジニアも多いです。